いつの時代でも、コンピュータから出力される帳票にまつわる運用現場での悩みは深く、運用カイゼンのテーマに設定されることも多い状況です。運用の現場でカイゼンをお手伝いした技術者が、帳票ソリューション事例をご紹介します。
[2006年2月8日]
帳票とは
帳票と聞いて皆さんは何を想像するでしょうか?
皆さんの会社で日々出力される大量の印刷物だけではありません。
皆さん宛てに保険会社から年末に送られてくる年末調整用のはがきも帳票と呼ばれます。また、皆さんが会社から毎月受け取る給与明細も帳票と言えるでしょう。
様々な人々が様々な場面で帳票を利用してきました。では、いったい帳票とはどんな物を指すのでしょうか?
帳票とは、「人が見てすぐに内容を把握できる印刷物」と昔なら言えたのですが、最近は印刷物ではなくても帳票として認識されています。ですが、印刷の有無にかかわらず「内容を一目で把握できる」という点では今も昔も変わりません。
帳票におけるセキュリティ
帳票の特徴である内容認識の容易性が、セキュリティの面から現代社会において課題となっています。特に個人情報保護法が施行されたため、印刷後の誤配防止や遠隔地への直接出力等様々な対策が採られています。
この遠隔地への直接出力を直接配信に変えたものが「電子帳票」と言えるでしょう。
「電子帳票」は、基本的にログインしたID単位に権限が制限でき、他人や他部署の帳票を見ることはできません。また、ID単位に参照や出力といった操作に関する履歴をとっている製品もあります。
このように、「電子帳票」はセキュリティに加えて最近はトレーサビリティに優れていることも選択の条件となってきているようです。
電子帳票にとって必要な機能
一般的に帳票は複数の宛先を内包しています。また電子帳票システムは、各個人または部署ごとにフォルダわけして使用するため、アプリケーションで作成した複数の宛先を内包した状態の帳票をそのまま格納することはできません。
このため、宛先ごとに電子帳票システムに配信するなどアプリケーションを作成する際に考慮すべき事項が生じてきますので、組織改変ごとにアプリケーションの改修が必要となる場合があります。一般的にアプリケーションの改修は、日々運用を行っている方にとっては安定運用までの時間を考慮すると、歓迎できかねるイベントとなってしまいます。電子帳票は基本的に、各フォルダ単位に参照権を設定します。セキュリティ上の観点からも他人の帳票が混在することは許されませんので、一般的には帳票を宛先ごとに分割して電子帳票システムに配信するパッケージを組み合わせてシステムを構築する必要が生じてきます。
メインフレームのシステムの場合、弊社のA-SPOOLとA-SPOOL/MAILの組み合わせ、またはWindowsやUNIXシステムの場合のBSP-RMを使用した仕分けと自動配信での電子帳票連携システムが、お客様の環境においてよく利用されています。
電子帳票システムから見ると、アプリケーションを変更することなく帳票を宛先ごとに分割できることは今後必須の機能といえます。
BSPパッケージとの連携
システムを構築する上で全体のスループットも重要なファクターとなってきます。仕分けられた単位(配布先)で配信を行うと、配布先の数が膨大だったり、多量の帳票が短時間に格納された場合、配信用のJOBが多量に起動されマシンのリソースを消費してしまい、最悪の場合はシステムダウンを引き起こしてしまいます。また、頻繁にファイル転送が発生しネットワークのトラフィック負荷が増えてしまいます。
そこで、BSPパッケージのBSP-RM等が提供する集積機能を使用した連携方式が重要となってきます。集積機能とは、同一宛先の配布先を一つにまとめて配信する機能です。
一度集積した帳票データを、電子帳票サーバで分割することによりJOB数や転送ファイル数を減らすことができます。
弊社では、JFEシステムズ社の“FiBridgeU”やキャノン販売社の“ReportViewer”・富士ゼロックスシステムサービス社の“IDS”・インフォコム社の“NEOSS”など各社の電子帳票システムとの連携実績があります。
このように、サードベンダとして各社のシステムと連携してきたBSPグループですので、様々な電子帳票システムやプリンタへの出力でお悩みの場合は是非一度弊社までご相談下さい。
必ずや、お客様のご要望に応えることができると存じます。