運用事例集

BSPプロダクト活用事例

[2006年6月7日]

ジヤトコ株式会社様 活用事例

『ライセンス交換サービス』が費用面で大きく貢献
基幹システムの全面的な
ダウンサイジングを実現

第23回Beaconユーザシンポジウムにて、ジヤトコ株式会社(以下ジヤトコ)情報システム部 部長 浅井 正克様から「基幹システムの全面的なダウンサイジングを実現〜ダウンサイジングでコスト削減は図れるのか?〜」と題して事例発表をしていただきました。その発表の中から、ダイジェストでジヤトコ様の事例をご紹介いたします。


飯島勝巳氏写真

情報システム部
部長 浅井正克様

株式会社プラネット/建物外観
お客様会社概要
社名 ジヤトコ株式会社
創業 1943年8月1日
設立 1999年6月28日
社員数 約7,667人
(2005年9月30日付在籍人員 単独)
事業内容 変速機(AT・CVT)及び自動車部品の開発、製造、販売
売上高 4,404億12百万円(348万台)
…2004年度実績
納入先 日産自動車、三菱自動車工業、マツダ、富士重工業、三菱ふそうトラック・バス、いすゞ自動車、日産ディーゼル工業、スズキ、BMW、VW、ランドローバー、現代自動車、起亜自動車、ジャガー、GM大宇、ロンドンタクシー、欧州フォード、ルノー三星自動車、台湾フォード、現代自動車インド、中華汽車工業(台湾)、プロトン(マレーシア)、金杯客車(中国)、奇瑞汽車(中国)、東南汽車(中国)、ヒュンダイパワーテック(韓国)、長安フォード(中国)、ダイムラー・クライスラー(米国)
連結対象子会社 9社(国内、海外)

ジヤトコ株式会社様は、自動車のトランスミッションを製造する大手メーカーです。自動車のトランスミッションは、非常に高度な技術で製造され、世界中の多くの自動車メーカー、車種に採用されています。また、昨今の地球環境保護に対して早くから取り組まれ、安全で快適な走りを提供されています。

事業統合活動

ダウンサイジングのきっかけとなったのは、1999年日産自動車との事業統合でした。その後も、2003年三菱自動車との事業統合、メキシコでの新会社設立に伴い事業の大幅な再編が行われました。事業統合を行うにあたっては、新たなシナジー効果が発揮できるようなシステムの統合化が実施されました。この時ポイントとなったのは、「2系統で行われている業務を、ひとつのツール・ひとつの仕事の仕方で統一する」ということでした。
この業務統合は、単なるシステム統合化という枠組みではなく、中期経営計画に即した将来の企業像を見据えた大きな取り組みでした。したがって、目標となる統合イメージは、より理想像となるように設定され、ボトムアップで現場業務全体の見直しから始められました。
当初から、メインフレームからの脱却を実施するという目的ではなく、より良い業務を支援するためのシステム作りに徹してきたことが、より良い結果を生むことになったのです。

事業統合活動の変遷 (ジヤトコ様の資料をもとに当社作成)
事業統合活動の変換

基幹システムを何故ダウンサイジングしたのか?

同社の基幹システムを支えていたのは、長年使われてきたIBM製のメインフレームでした。先の通り、ダウンサイジングありきのシステム統合ではなかったのですが、メインフレームで構築されていた現行システムには、以下の問題がありました。

  1. メインフレームの拡張性/将来性
  2. 新システムへのニーズの拡大(24時間提供のサービスレベルの維持)
  3. 生産性の向上
  4. 非定形業務(オフィスツール)との親和性
  5. 既存オープンシステムとの融合
これらは、現行システムを改修するだけでは対応できないことが明白でした。しかも、この統合における投資コストをどこから捻出するのかも大きな課題となりましたが、サーバ系のオープンシステムへダウンサイジングすることで、確実にコスト削減が可能となり、プロジェクト原資を捻出できる試算ができました。検討当時は、サーバに対する不安要素が多々ありました。ただし、不安要素をカバーできるだけの運用の仕組みを前提とすることで、サーバ系オープンシステムへのダウンサイジングが決定されました。この時、バッチ基盤で利用されていたメインフレーム版A-AUTOを「ライセンス交換サービス」を利用してUNIX版A-AUTOへ、また帳票基盤をA-SPOOLからBSP-RMに移行することになりました。

ダウンサイジングにおける構成図 (ジヤトコ様の資料をもとに当社作成)
ダウンサイジングにおける構成図

ダウンサイジングによるコスト削減

多くのユーザで取り組まれてきたダウンサイジングは本当に有効でコスト削減ができるのでしょうか?
答えはYESです。
同社では、従来のメインフレーム時にかかっていたコストと新しい基幹システムでのコスト比較を行いました。(下図参照)

ダウンサイジングによるコスト削減 (ジヤトコ様の資料をもとに当社作成)
ダウンサイジングによるコスト削減

その結果、単にコスト削減のみだけではなく、運用環境のレベルアップ、ミドルウェアの選択や組合せの自由度の向上といったメリットを享受することができました。
さらに、今まで利用していたA-AUTOをそのままダウンサイジングできたことで、運用管理体制を変更せずに、オペレーションを安定させることができました。

最後に

今回の事例では、いかに目的をしっかりと捉えてダウンサイジングを行うのかが大きなポイントとなりました。
浅井様も「ダウンサイジングをすることが目的ではない。利用者の本業が最も効果的に発揮できるような仕組み作りを検討した結果が良い方向になった。」とはっきり断言されていました。
また、『ライセンス交換サービス』が費用面で大きく貢献し、全体のコストを大幅に削減することができたとの評価をいただきました。
BSPからのご提案も、お客様の最終目的を見失わないように、最適なソリューションをご提供し続けるように「ITシステム運用を支えている人たちを応援します。」というメッセージを私たちは大切にしていきたいと考えています。

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