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BSPプロダクト活用事例[2008年2月6日]
JR九州システムソリューションズ株式会社様 活用事例
オープン化の流れの中、新たなインフラの構築に着手する
同社が手がけるJR九州の基幹業務システムは、メインフレームのリース切れを目前に控えた2004年から、新たにメインフレームを置き換えるか、ダウンサイジングするか、の選択に迫られ、新システムの計画策定に入りました。この際、メインフレームが抱える問題点が浮き彫りになりました。 マネージャーの桑野幸久氏は「メインフレームは信頼性が高い一方で、高額な維持費がかかり、メンテナンスも大変。入力もコンソール画面でしか行えず、レスポンスも遅いのです。ダウンサイジングすれば移行リスクが発生しますが、メインフレームの諸問題を解決でき、最大60%も経費が削減できるという試算結果も出ました。この機会に思い切ってダウンサイジングすべき、と考えました」と、当時を振り返ります。 メインフレーム環境では、ジョブ管理に「A-AUTO」、帳票管理に「A-SPOOL」を利用していました。今回のダウンサイジングにおいては、BSPの「A-AUTO for UNIX」と「BSP-RM for Linux」も、オープン化の推進に貢献しています。ジョブ監視に関しては「A-SUPERVISION」を利用することによって、メインフレーム業務の監視時とインターフェースが変わらない監視体制を取ることができ、監視要員への教育工数を最小限に押さえ、スムーズなマイグレーションが実現されました。 さらに、BSPではプラットフォームの移行を支援するため、新規にライセンス料金が発生しない独自の「ライセンス交換サービス」を提供しています。このサービスも、導入を決定した要因の一つになりました。 入念な検証を重ね、本番稼動後のトラブルは皆無に
JR九州SSはJR九州と共同で新システムの仕様と移行プランを策定し、2005年秋より具体的な作業を開始しました。移行対象となったプログラムは18,141本、シェルは11,044本、画面総数は1,061、帳票数は1,581にも上ります。 移行に際し、全体の約10%のプログラムをパイロット的にコンバージョンして検証し、終わったものからツール化して順次変換するという方法で作業の効率化を狙いました。また、開発・移行作業と平行して、テスト環境でのオペレータへのOJT教育も順次、実施しました。これで、カットオーバー後のオペレータ教育がほぼ不要になります。 桑野氏と共に作業を担当した江崎良一氏は「安易に考えていたA-SPOOLからBSP-RMへの移行に少々手間取りましたが、BSPの全面的な支援のお陰で、問題を乗り越えることができたと思っています」と語ります。 さらに、結合テストでは品質の向上を図るため、非互換性の問題を徹底的に洗い出し、入念なリハーサルを重ねて万全の体制で望みました。2007年8月には無事カットオーバーを迎え、その後、トラブルも発生せず順調に稼働しています。桑野氏は「色々と大変でしたが、本番稼働後は問題もなく安定しています。本当に苦労が報われたという気持ちです」と振り返ります。 レスポンスの向上による業務処理の効率化を達成新システムは、クラスタ構成による業務サーバ上に「A-AUTO for UNIX」を置き、全体のジョブ管理を行っています。また、帳票サーバ上には「BSP-RM for Linux」を稼働させ、センタープリンタ、各オフィスプリンタへの帳票出力を管理しています。 A-AUTOについては、従来から問題だったレスポンスの遅さが解消され、オペレーションの効率化が達成されました。さらに、メインフレーム環境では時間のかかっていたスケジュール生成もUNIX版では大幅に高速化されました。 画面についても、わかりやすいGUI画面が簡単に構築・メンテナンスでき、操作性の良い環境を提供、これにより、オペレータの入力ミスなどの誤操作も減少しました。また、JR九州の全駅に配布する膨大な帳票についても、「BSP-RM for Linux」で問題なく処理が可能です。 桑野氏は「オープン化の恩恵を受けるのはこれから。標準のプラットフォームが完成し、この上で新しい取り組みを積極的に推進していきます」と意気込みを語ります。現在同社では、画面インターフェースのリッチクライアント化を進めており、既にAjaxなどの最新技術を盛り込んだ画面の開発に取り組んでいます。 また、メインフレームなきマシンルームは、巨大な空間と化しました。ここにJR九州、JR九州グループのサーバを集約・統合すれば、各拠点のサーバスペースが節約でき、合理的な管理体制も実現します。今後は、JR九州とJR九州グループが一丸となって、全体のシステム統合による経費削減策を進め、将来的には、そのノウハウを活かしてシステムの外部提供も検討しています。 「社内は現在、オープン環境の可能性を広げようという気概に溢れており、自主的な勉強会や、社員同士でUNIXの実践的な教育を持ち回りで実施しています。とはいえ、いきなりこの世界へ飛び込んだ我々には学ぶべきことがたくさんあります。今後も、BSPには幅広いシステムサポートを大いに期待しています」と桑野氏は締めくくりました。
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