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BSPプロダクト活用事例[2008年4月23日]
三洋半導体株式会社様
BSP-RM 導入のきっかけは受注出荷システムのオープン化半導体の開発・製造・販売を行っている三洋半導体は、2006年7月に三洋電機株式会社の半導体部門が分離独立して誕生した企業です。売上高ではバイポーラ、BiCMOS、MOSなどの各LSIがおよそ2/3、トランジスタなどのディスクリートデバイスとハイブリッドICが1/3、用途別では映像用、情報通信用、PCおよびPC周辺機器用が同社半導体製品の上位を占めます。国内の設計と開発を行うデザインセンターは群馬と岐阜にあり、製造の前工程は三洋半導体製造株式会社、後工程は関東三洋セミコンダクターズ株式会社と海外の7社がそれぞれ担当しています。 この三洋半導体がBSPの帳票管理システム「BSP-RM」の導入検討を開始したのは、2006年9月のことでした。同社では「完成品物流システム再構築」(略称、CROSS)プロジェクトを進めており、その一環として受注出荷システムに帳票の仕分け・配布機能を装備することが求められていました。従来の受注出荷システムはメインフレームで稼働していましたが、CROSSでは再構築後のプラットフォームにオープン系を選択。それにともなって、業務アプリケーションだけでなく、帳票の出力と仕分けをするためのシステムもオープン系に移行する必要がありました。 「メインフレーム時代は、帳票の出力と仕分けにA-SPOOLを使っていました」と語るのは、新しい受注出荷システムにBSP-RMを導入しようと提案した伏島敏彰氏(経営企画室 情報システム部 主任企画員)。「本社のある群馬にはセンタープリンター、東京と岐阜には分散プリンターを置き、部署コードに基づいて仕分け出力された帳票を1日1回手作業で配布していました」と振り返ります。この仕組みで処理されていた帳票は約500種類、月間30万ページに及びます。そのうち、受注出荷システムでオープン系への第1次移行を予定していた帳票は58種類ありました。 帳票作成システムに欠けていた仕分けと配布の機能を補完
ただ、構築中の新しい受注出荷システムには解決すべき問題も残されていました。帳票作成システムとして採用したオープン系のソフトウェア製品に、仕分け・配布機能が含まれていなかったのです。仕分け機能がなくてはメインフレーム版の既存システムと同レベルの運用方式が維持できませんし、配布機能が使えなくてはオープン系ならではの部署別ネットワークプリンターも活用できなくなってしまいます。新しい受注出荷システムを期日通りに稼働させるには、仕分け・配布機能を自社開発するかA-SPOOL並みの機能を持つソフトウェア製品を導入するしかないことは明らかでした。 「当初は、仕分け・配布機能を自社でカスタム開発しようと考えていました」と、伏島氏。しかし、出力部数や配布先をいつでも簡単に変更でき、半年に一度はある大きな組織変更にも対応できるプログラムを自作しようとすると、かなりの開発工数と期間が必要になります。2007年7月に設定されていた本稼働日を守るにはソフトウェア製品を導入するしかないと考えた伏島氏は、「A-SPOOLと同じベンダーの帳票管理システムなら同じような使い方ができるはず」とBSP-RMの仕様を念入りに検討。その結果を社内に提案したところ、受注出荷システムのための仕分け・配布システムとして採用することが2006年12月に決まりました。 BSPによるシステム構成案を基に設計された受注出荷システムの帳票出力系は、図1のような構成になっています。業務アプリケーションが帳票のフィールドに埋め込むデータをCSVファイルとして特定のフォルダに出力すると、BSP-RMファイル監視オプションがそれを検知してBSP-RMサーバーに通知メッセージを送出。BSP-RMサーバーはそのCSVファイル名に埋め込まれた帳票コードや配布パターンコードを基に制御ファイルを自動生成し、CSVファイルの内容から作り出した帳票ファイルと併せて帳票作成サーバーに送り込みます。その後、帳票作成システムが帳票データとフォームファイルを参照して実際の帳票を生成。BSP-RMサーバーで作成された制御ファイルの情報にしたがって、センタープリンターや部署別のネットワークプリンターで帳票を印刷するという仕組みです。 採用が決まったBSP-RMが三洋半導体で稼働を始めたのは、2007年1月のこと。インストールと動作確認を済ませた後は、3月までシステム開発チームが結合テストに使用し、4月から6月までの3ヶ月はエンドユーザー部門による業務テストのために使われました。帳票出力系を含む新しい受注出荷システムは、予定通り2007年7月に本稼働を開始しました。 期日通りの本稼動開始に貢献、システム運用管理の移行もスムーズに実現「帳票の仕分け・配布機能にBSP-RMを採用することにより、プロジェクト全体のスケジュールを遅らせることなく、受注出荷システムをオープン系に移行することができました。もし遅れていたら、数千万円の追加コストが発生していたことでしょう」と語るのは、同じ情報システム部の安齋禎人氏(経営企画室 情報システム部 課長)。伏島氏は「基本的な考え方はA-SPOOLと同じなので、メインフレームを担当してきたシステム運用管理者が、とまどうことなく、すぐに使い始めることができました」と、現場の運用管理面でのメリットも高く評価しています。また、帳票の仕分けをより細かくオーダーできるようになったこと、業務に必要な帳票を部署別ネットワークプリンターからいつでも受け取れるようになったことによって、エンドユーザー部門にとっての利便性も格段に向上しました。 58種類の帳票を無事オープン系に移行できたことを受けて、三洋半導体では他の帳票や業務システムをオープン化する際もBSP-RMベースの帳票仕分け・配布システムを活用しようと考えています。すでに受注出荷システムの残り53種類の帳票を2008年5月までにオープン化することが決まっています。さらに原価情報システムなど、今後のオープン化が予定されている他の業務システムについても、帳票の仕分けと配布については同じ仕組みが使われることになっています。 BSP-RMが三洋半導体各所で活躍する日ももうすぐです。
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