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運用の現場を取材したユーザ事例[2006年5月24日]
東北インフォメーション・システムズ株式会社様
2005年に電算センターを統合化し、バックアップ体制も整備東北インフォメーション・システムズ株式会社(略称:TOINX=トインクス)は、2001年7月1日に東北電力のIT関連会社3社が合併して設立された総合ITサービス企業で、宮城県仙台市に本社を置く。略称TOINXの「TO」は東北、「IN」は情報、「X」は無限の可能性を意味し、「東北地域を拠点に、総合的な情報システムサービスの提供を通して、経済社会に貢献していきたい」という意思が込められているという。同社は、地域の情報化をより効率的に促進するために、情報システム構築サービスとともに、情報通信の基地づくりを目指し、IDC(インターネット・データセンター)サービスや電子認証サービスなど、情報通信インフラの整備充実にも積極的に取り組んでいる。さらに、電子契約・文書保管サービス、CALS/EC導入支援サービス、運用アウトソーシング、人事労務業務支援、健康管理業務支援、情報機器・サプライ販売など、幅広い事業を展開している。 TOINXは、もともと2つの拠点でシステムを運用していたが、コスト削減および信頼性向上を目的として、2005年1月に電算センターの統合化を実施。同時に、近い将来起こり得るといわれている宮城県沖地震等の災害に備えるために、バックアップシステムの構築も行った。現在は、マスター電算センターでほとんどの業務の運用管理を一括して行っている。また、重要なデータをリモートコピーして、バックアップ電算センターに送り、災害に備えて常に復旧可能な体制をとっている。 ホストシステム環境では、IBM機(IBM2064)2台、富士通機(GS8800)1台を保有し、OSとしてOS/390、z/OS.e、MSP/EX、オンラインシステムとしてIMS(DB/DC)、DB2、AIMを運用している。基幹オンラインシステムの利用ユーザは新潟を含む東北7県に及び、接続ユーザ数は約1万3,000にのぼる。約300のデータベースを保有し、1日約100万件のトランザクションを処理。トランザクション当たり平均0.2秒という高いレスポンスタイムを維持している。業務システム数に関しては、ホスト処理が283業務、ホスト・分散併用処理が96業務あり、合計約4万ジョブが運用されている。24時間365日稼動のため、オペレータはマスターセンターでは3交代勤務、バックアップセンターでは無人化を実現している。
図1 運用環境と設備規模
(図をクリックすると拡大表示します)
多種・多様なプラットフォームが混在し、三世代同居型の運用環境TOINXでは、ホストコンピュータによる「集中化」の時代から、クライアント/サーバー方式による「分散化」の時代、そしてネットワーク高速化に伴いセントラルサーバーによる「統合化」の時代へと変遷し、現在に至っている。例えば、検針データに基づいて使用料を計算するシステムについては、分散化の時代には150台の業務サーバーで運用していたが、2005年にすべてをマスターセンターに統合し、現在は8台のサーバーで運用しているという。現在は、先にも述べたようにホスト系処理(283業務)、ホスト・分散併用処理(96業務)、分散系処理(92業務)という三世代同居型のオペレーション環境となっている。 図2 従来のマルチプラットフォーム環境での運用管理
(図をクリックすると拡大表示します)
音声通報の適用範囲はホスト系のみであり、分散系の監視運用はオペレータによる能動監視に頼っていた。そのため、多種・多様なプラットフォーム、監視ツールが混在するために、オペレータには豊富な知識が求められた。さらに、音声通報システム(OS-TALK)は通報ルートがホスト経由であるため分散システムとの連係が難しい上に、システム自身の老朽化という問題もあった。したがって、同社では、知識が低くても対応できるように監視標準化を図って統合運用管理システムの機能を拡充するとともに、分散システムとの連係を考慮して音声通報システムをリプレースすることを決断した。 統合運用管理システム機能拡充により、業務処理監視の一元化を実現TOINXでは、ホスト系業務の監視、分散系業務の監視、およびネットワーク系の監視、それぞれ別個の監視システムを用いており、従来はオペレータがそれぞれに対応していた。今回、障害通知・実績機能、プロセス制御・連係機能、ジョブ処理 計画/実績機能を含む重点監視環境を構築し、統合監視サーバーに情報を集約することで一元的に業務処理監視を行える環境を整えた。また、従来ホストシステムだけだった音声通報システムの適用範囲を、ホストシステム、分散システム、ネットワークのすべてを対象とするように拡張した。 図3 統合運用管理システムの機能拡充
(図をクリックすると拡大表示します)
新しい音声通報システムは、適用範囲が広いため、3つのフェーズに分けて構築を行い、ホスト系、分散系、ネットワーク系のすべての障害情報を音声通報サーバーに集約し、一元的に対応できるようにした。フェーズ1では、APLINK(BSP製品)を導入して、13区画のホストと音声通報システムとの連係、およびマスタールートネットワーク監視サーバー(MCORE)、分散系業務サーバー(SystemWalker)との連係を実現。フェーズ2では、AIX系業務監視サーバーとの連係、バックアップルートネットワーク監視サーバー(OpenView)との連係を構築。フェーズ3では、DataSpider(アプレッソ製品)を導入して、社外システムとの連係を行った。社外システムに対しては、従来は電子メールで障害情報を通知していたが、現在は音声通報できるようになっている。 図4 音声通報システムの概要
(図をクリックすると拡大表示します)
図5 音声通報システムと各監視ツールとの連係
(図をクリックすると拡大表示します)
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